子どもの頭痛

小児には起立性低血圧が少なくなく、起立性低血圧症の83%に頭痛があるそうです。

低血圧があると、朝方調子が悪く登校拒否の一因となってしまいます。

血圧と下まぶたの血色をみてあげてくださいね。

自律神経がうまく働かず、立ち上がった時に血圧が正常に維持できないことが原因です。

また、低血圧を起こしやすい体質と様々なストレスの影響もあるようです。

繊細で優しいお子さんが多い気がします。

 

予防として、

・起きた後は急に行動せずに座っている(また横にならない)

・1日1〜1.5ℓの水分を摂る(炭酸やジュース、カフェインの入ったものは避ける:頭痛の要因)

・調子が良くなる夕方以降に15分程度散歩する

・塩分を1日3g余分に摂る

・心的ストレスがあれば支援を考える

・「早く治って!」「ちゃんと学校へ行きなさい」というような声かけはやめる

・寝て直る場合は学校の保健室で寝させてもらえるよう学校や医師に相談しておく

 

 

他の要因として、目の異常(遠視や乱視)、メガネが合わない、スマホやゲーム・勉強による眼精疲労も頭痛になります。

普段の姿勢も頭痛の大切です。

寝不足や疲れも片頭痛になります。

最近では感染予防のためのマスクでもマスク頭痛が起こります。

頭痛が学校で起きた場合は可能なら保健室で1時間ほど休憩させてもらうことをオススメします。

(コロナ禍なので帰宅させられることが多いようです)

 

 

頭痛治療をしていて難しいと感じるのが子どもの頭痛です。

小学校低学年まではお母さんの言うことを聞いて早く寝たり好きなゲームも早く切りあげられます。

なのでこの年代のお子さんは早く頭痛が良くなります。

しかし、高学年に入るとなかなか親の言うことを聞いて行動することが難しくなります。

早い子であれば生理も始まる頃ですね。反抗期もありますし。

さらに中学校や高校生ともなれば頭が痛くてもスマホを見ることを止めようとはしません。

中高生は教科書などの荷物が重くなり学校も遠くなり課題も多くて大変そうです。

塾も部活もありコンスタントに治療に来られません。

そのため、良くなるまでに時間を要します。

 

 

週に1回は必ず通っていただきますが、来るまでの間に普段の生活で元に戻ってしまいやすいです。

のため、ご家族のご協力が必須となります。

当院ではお母様にセルフケアとしてお子様のマッサージ指導をしております。

3回くらいでやり方は覚えられます。

春・夏・冬休みに集中して通う方もいらっしゃいます。

現状、頭痛がひどくて学校へ通えていないお子様に関しては毎日通うことをおススメします。

ご検討くださいね。